着水体験実験 2003


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■はじめに

去年の着水実験はいろんな人から反応がありました。今年の夏にはいろんな所で着水実験が行われる様に聞いています。結果は、どの様になりましたでしょうか?興味がわいています。

さて、徳島でも去年に引き続き今年も吉野川フライインで着水実験が行われ、そして、新たな驚きもありました。


■ユニットからの離脱

最初は、去年はほとんどの人がユニットから離脱できずにいた、ユニットからの離脱の体験実験から行いました。

去年と同じく何人かは離脱できないだろうとの予想に反し、次々と離脱して行きます。そして、今年は全員が離脱できるのです。

それも、ヘルメットや手袋、フライトスーツを着用して去年よりも難易度を高くしているのにです。
あらためて、人の学習能力はすごいと改めて驚きました。

ヘルメットに手袋 ヘルメットに手袋、

フライトスーツ姿 フライトスーツ姿で着水

では、今年は具体的に何が違うのでしょうか?上手く離脱するには、共通するポイントがありました。

ポイント(1)着水前にまず深呼吸

体内に酸素を取り込んで、より長い時間呼吸をせずに活動できます。
気持ちを静めるためにもまず深呼吸を。

ポイント(2)泳がない

下手に酸素を使わなくて有利です。
泳がないから両手をフルに使えます。
前回でわかったようにハーネスを外すのと泳ぐことは同時には困難です。
泳ぐ前にまず外しましょう。

ポイント(3)ファスナーから外す。

一番むずかい事は酸素が脳にあるうちにすると良いようです。
ファスナーを外すと気分的にも楽になります。

(テクニック的には上記のようなポイントとなります。)

経験が大事

でも、一番大きいのは、経験することによってどの様になるのかがわかっていて、
心理的に余裕が有ったからだと思います。
もちろんテクニックも経験により生まれてきたものですね。


■これがパーフェクトと言う方法もためしました。

昨年の体験実験で浮力体は2個必要との結果から、どの様に取り付ければよいかいろいろ考えた結果を試してみました。

ここでのパーフェクトシステムとは、いざ着水時に何か操作をするとか、技術を必要とするものでは有りません。何もしなくても呼吸が確保ができ沈む心配のない方法です。

エンジンのトラブルや燃料切れの場合は着水に備えることが出来ますが、あらかじめ備えておくことが出来ない場合もあると思います。

海なら、水面近くを飛んでいて波をかぶったとかで急に着水してしまった場合もあります。深呼吸をする暇もありません。水を飲むと正常な時の様に息をとめておくことは困難でしょう。

キャノピーのトラブルのなどの場合、旋回しながら着水すれば、体のダメージも大きいでしょう。そんな場合、ファスナーを外すことも出来ないかもしれません。


その1(焼酎のペットボトルとマリンベストを使う方法)

最初の方法は、焼酎の5リットルのペットボトルを左右に取り付けます。 合計10リットルです。容量と取付け位置が重要です。
人間にはマリンベストをお腹につけます。
マリンベストをお腹につけるのは、人間が必ず上になるためと離脱した後の人間用の浮力です。
マリンベストの説明書では頭からかぶる様になっていますが、かぶらなくても安定して浮いています。
ベストタイプのハーネスではファスナーを外してからかぶる方が良いでしょう。

長所はお金をかけずに安全が確保出来る点です。

短所は大げさでいつも取付けているとちょっとカッコが悪いことです。

鬼殺し 焼酎のペットボトル

ペットボトル取付 エンジンの両側に取り付

ペットボトルで浮いている わかりにくいけどペットボトルで浮いてる様子

ペットボトル泳ぐ ペットボトルで泳ぐとこんな感じになります。


その2(セイフロートとマリンベストを使う方法)

もうひとつの方法は、もっとスマートな方法です。ちょっとリッチなPPGと言うスポーツにはこちらが似合っているかな?

膨らんでいない状態では全然気にならないのでつけっぱなしで大丈夫です。

セイフロート単体では損傷や日光からの保護が不安です。特製のカバーを製作しエンジンユニットへ簡単に取り付けられるようになっています。

セイフロート ハーネスとガードの間に取り付けた状態

膨らんだセイフオート 膨らんだ状態


飛びこむ様子をみて見ましょう。

マリンベストを装着 お腹にマリンベストを装着しています。

背中にはセイフロート 背中にはセイフロートを装着しています。

いざ着水 いざ着水です。

しぶきが上がり しぶきが上がり。

マリンベストが膨らみ マリンベストが膨らみました。

首にかけています ヘルメットの上から首にかけています。

これで安心 これで安心です。沈む心配はありません。
(黄色いのがセイフロートです。)

上から見る 上から見るとこんな感じ

ファスナーをはずし 落ち着いてファスナーをはずし

ハーネスも外します ハーネスも外します。

離脱完了 離脱完了。
人もエンジンもプカプカ浮いている。
(エンジンの回収もバッチリです。)


思わず「これ、え〜で!!!」と声が出ました。



■楽しいスカイスポーツは安全から

 人間あわてるなといわれても、突然の事故にはあわててしまいますよね。

水遊びと思って着水実験を体験してみませんか。「え〜こんなはずではーー」と感じること請け合いです。

そしてよりリアルなイメージを持って安全をすこし考えてみませんか。

自動車のシートベルトも、安全がわかっていてもシートベルトをしない人がいます。不思議ですよね。

浮力体の装備もこれと同じです。どれだけの人が実際に装備し飛んでいるのでしょう。 事故がおきた後で浮力体を装備していれば良かったでは悲しいです。

このレポートが皆様の楽しいフライトの一助となれば幸いです。


おまけ

焼酎のペットボトルの替わりに使う浮力体としては、
もともと水を入れる為の山パラ用のバラストバックに
空気を入れて使う方法もあります。
カラビナから吊るすためベルトやフックがあり取付けやすくなっていて、
不要な時は空気を抜けば小さく畳めます。
バラストバック

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